内反小趾の場合、一般的な病院では以下のような処置が行われます。まず、痛みが強い時には痛み止めの薬が処方されます。次に、治療用の靴やインソールの作成が行われ、足をしっかり動かすためのリハビリやマッサージも推奨されます。また、テーピングで内反小趾を固定することも一般的です。これらの方法が効果を発揮しない場合、手術が選択されることがあります。

手術では、内反小趾の変形を改善するために骨を切ったりすることが一般的です。確かに手術によって変形は改善されますが、術後のリハビリが必要であり、しばらくの間は靴を履くのが難しくなるなど、日常生活に戻るまでに時間がかかるというリスクも伴います。手術をすれば変形はキレイに戻りますが、できることなら手術を避けたいという方も多いでしょう。

内反小趾の場合、インソールやテーピング、手術といった足に直接施す治療が一般的です。もちろん、これらの方法で改善される方もいますし、それ自体が悪いわけではありません。ただ、内反小趾の本当の原因について考えることも重要です。

一般的には、内反小趾は女性に多く見られ、ヒールや狭い靴を履くこと、歩き方が悪いことが原因とされています。確かにその傾向はあるかもしれませんが、男性や小さな子供でも内反小趾になることがあります。また、歩き方に特に問題がないように見える人でも内反小趾になっているケースは少なくありません。さらに、内反小趾には痛みを伴うものと、変形はあるものの痛みがないものがあります。

足ばかりにアプローチする治療だけでは、内反小趾が一時的に改善しても再発しやすいという問題があります。内反小趾の方は、以下のような問題を抱えていることが多いです。

1．足の小指側に体重がかかりすぎていて、小指がうまく動かせていない。
2．全体的に足の指がうまく動いていない。
3．痛みのために歩幅が小さくなったり、かばうことでがに股になっている。
こういった体のバランスの崩れが原因で、足を上手に使えなくなり、その結果として内反小趾が発生してしまうのです。

さらに、内反小趾を持っている方は、足からのバランスが崩れることで内反小趾以外にも肩こり、寝違え、頭痛、冷え性、むくみ、腰痛、膝痛などの他の症状が出ることが多いです。だからこそ、内反小趾を本当に改善するためには、体全体のゆがみを整え、足のバランスを取り戻すことが必要です。本当に改善すべきは、体のゆがみが小指にかかりっぱなしの状態なのです。

当院では、内反小趾の改善を目指す際に、足だけを見るのではなく、体全体のバランスを整えることに重点を置いています。なぜなら、足の小指に負担がかからないようにするためには、体のゆがみを取り除くことが必要だからです。

まず、首や骨盤のゆがみを調整することで、体全体の血液循環を改善します。これにより、内反小趾が改善しやすい状態を作り出します。体のバランスが整うと、足自体も使いやすくなり、負担が少なくなります。

内反小趾の方は、足首、アキレス腱、足の甲が硬くなっていることが多いです。そこで、足首周辺を柔らかくすることで、歩く際の足の踏み出しがスムーズになり、小指に余計な負担をかけずに地面を蹴ることができるようになります。また、指の関節をスムーズに動かせるようにすることで、内反小趾の関節のゆがみやねじれを整えていきます。

さらに、内反小趾の改善を図るためには、体全体のバランスを取ることが重要です。足からくるバランスの崩れが原因で、肩こり、腰痛、頭痛などの他の症状が出ることが多いため、これらの症状も併せて改善を目指します。

このように、当院では体全体のゆがみを取り除き、足の小指に負担がかからないようにすることで、内反小趾の改善を目指していきます。